by momine
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2008年 09月 17日
日本語3ともなると、けっこう話せるようになります。
この前の授業は連体修飾でした。 「コスタリカにあって、日本にないものは なんだと思いますか」 ちなみにこの文はいろんな文法が入り混じった結構高度な文。 コスタリカにあって(て形。文をつなぐ)、日本にない(「ありません」の普通体。ここまでが連体修飾部としてつぎの「もの」を修飾)ものは なんだ(名詞文の普通体)+と 思いますか あんなにへたっぴだった子たちが、こんな文を理解できるようになるなんて、ちょっとカンドーです・・・ 学生ははじめ、とくに深く考えることもなく「ないと思います」と言っていました。 でも、ちょっとまてーーーーー!! たくさんあるよ???? で、私は例をあげ始めました。 食べ物。コスタリカの代表的な食べ物はほとんど日本ではお目にかかれません。ガジョピントと呼ばれる豆ごはん、チチャロンと呼ばれる豚肉を揚げた物、デザート、そしてなんといってもフルーツじゃないバナナ「プラタノ」。 みんな、えーーーーーーーーーーーっっっっ!!!! いちいち大絶叫。 みんなの反応に調子に乗った私は、ほかにもフルーツや飲み物やファーストフードのお店の名前、生活の小物などを挙げました。 みんな、自分のまわりにあるものが世界中にあると思っています。ましてやコスタリカは中米という近所に似通った歴史・文化を持つ国に囲まれています。まだみんなコスタリカを出たことがない学生たち。ほかの国のことなんてそんなに知りません。 この日はこれ以上授業が進まなかったけれども、でもこういうことのほうが大切だと思います。 私はコスタリカに来て、いろんな同じ点や違う点を見ているけれども、彼らにとっては変わらない世界なのです。私が来て、見て、知ったいろんな日本との違いを、今度は学生に還元する。私がこちらに来て、日本の常識、価値観、やり方が通用しないことを知ったように、彼らも自分たちの世界が唯一絶対じゃないことを知る。それだけで、自分の国・コスタリカの特徴も分かるし、世界の見方が変わると思うのです。 今までにないくらい、よくしゃべりました。 自分たちが当たり前だと思っていたことが、そうじゃないと分かる発見と驚き。 学生たちの顔はキラキラ輝いていました。 授業後に「今日の授業は本当に楽しかった。とてもいい勉強だった」と言っていました。 私も、久しぶりの生き生きした反応を見れて満足(^^) たとえ中間テストの範囲が終わらないこと確実となろうとも・・・・ そして、コスタリカにあって日本にないものを知って、彼らが出した結論 「日本に行って、コスタリカ料理の店を出す!!!」 ああ、そうですか・・・・・。 でも、たしか作れる料理は「コーンフレーク」もしくは「ツナ缶ごはん」だったよね?? それじゃ駄目だよ?? まずは料理の腕をあげてから・・・・・ね? 本人のやる気にもよりますが、言いたいことを日本語だけで頑張って伝えようと四苦八苦。 学期前半のメイン学習が「普通体」(丁寧な~です、~ますではなく、食べた、行かなかった、などの普通の形)ということもあって、とにかく慣れるために普段から普通体で話すように練習。 活用につまずいたり、語順がメチャメチャになっている姿は、ほほえましいです。
by momine2
| 2008-09-17 08:01
| コスタリカ 日本語教育
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