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2010年 12月 17日
パナマといえば、パナマ運河。
パナマ運河はアメリカ大陸で地峡が一番狭くなった所、太平洋側のバルボアとカリブ海側のコロンを結びます。。山の高いところにガトゥン湖という人工湖(ダム)を作り、水門内の水位を上げたり下げたりすることで船を行き来させます。 パナマ運河には3つの水門(閘門といいます)があります。 太平洋側からアメリカ橋をくぐり、まずあるのがミラフローレス閘門。それからペドロ・ミゲル閘門を通り、ガトゥン湖を抜けて、カリブ海側のガトゥン閘門を通ってカリブ海へ。 パナマシティから一番近いのがミラフローレス水門で、通常観光客はここで船の通る様子を見物します。 交渉にもよりますが、タクシーで片道$10前後。 つい先日までの大雨で運河内の水位が危険なぐらい上昇し、運河は一時通行止めに。 なので海には船がずらーーーりと並び、運河通過の順番を待っています。 通常午前中は太平洋→カリブの船が通過するのですが、この日はカリブ→太平洋の船も通過しました。 では、こちらを使ってミラフローレス閘門のしくみをご紹介。 ゲートが開き、船がレーン内に侵入。 後ろのゲートが閉じ、徐々に水位が下がります。 水位が下がりきると、前方のゲートが開き、前へ進みます。 横にいる戦車みたいな車が船を引っ張るわけです。 通り過ぎるとゲートが閉まります。 この水位調節を合計3回行ない、ようやくここを通過することができます。 太平洋に出るには、ここが最後の閘門。あとは晴れて太平洋へ! はじめてここを訪れたとき、「え?こんなに狭くて何もないの??」と正直拍子抜けでした。 でも大型船が狭いレーンすれすれギリギリ、で通過して行く様を見るのはとてもとハラハラしてエキサイティングです。 ちなみにこの3つの閘門を含め、パナマ運河内の船の操縦は、専門の運転手が行ないます。 この専門の運転手になるためには専門の訓練を受けなければなず、狭き門だそうです。 だから彼らがいちばんパナマで高給取り。 運河関係の仕事は給料がいいのは想像に難くなく、特に私の配属先の工科大学の学生などはみなさんエンジニアなので、運河で働くのを夢見ているわけです。 また、1つの船がミラフローレス閘門を通過するのに小1時間はかかります。 しかもパナマ運河へ入るのに、入り口付近で1週間ぐらい順番待ちするのは当たり前。 混んでいるときは1カ月ぐらい待つこともあるそうで。 反対側の海へ出るまでに、相当な時間がかかります。 それでもぐるっと南米大陸を回るより、はるかにいいわけです。 パナマ運河の通航料は、船種や船舶の積載量、トン数や全長など船舶の大きさに基づきパナマ運河庁が定めています。1トンにつき1ドル39セント、平均で54,000ドル。(wikipediaより) この船は積み荷を降ろしてガラガラですが、コンテナを満載に積んだ船だったらすごい金額になります。 船が通過するごとに巨額なお金が落ちるわけで、パナマにとってはパナマ運河様サマなわけです。 ただ、あまりにも運河に頼りすぎ、富も一部の富裕層に偏ってしまっており、それがパナマをダメにしてしまっているというもう一つの側面もあります。 なにはともあれ、これがパナマ運河のミラフローレス閘門の様子です。
by momine2
| 2010-12-17 00:56
| パナマ 旅行
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